今回の記事は、PEST分析を紹介します。
PEST分析は、経営戦略や海外戦略など、大きな視点で戦略を決定する際に、必要となるフレームワークとなっています。
いわゆる、マクロ環境(自社でコントロール出来ないレベルの大きさ)を分析していく上で重要であり、現状や将来にどんな影響が起きるのか考えていきます。
実際に、新規事業のマーケティングを行う際には、PEST分析だけでなく、
が必要になります。詳しくは、画像をご確認ください。

【危険】PEST分析をしないと、どうなるのか
ビジネスをしようと考えた時に、最初にすべきフレームワークと言えるでしょう。
価格などの細かい(ミクロな)戦略を決める前に、自社ではコントロール出来ない(マクロな)状況を考える必要があるからです。
PEST分析を行わないと、
- 脱炭素の時代なのに、二酸化炭素を大量に排出する商品を大量生産する
- 不景気なのに、高額商品で勝負する
などの、大きな失敗してしまう可能性があります。

そんなミスしないよ(笑)
と思う方も、新規事業や海外進出では、自分の常識が通じない場合がありますので、PEST分析をするようにしましょう。
それでは、本題に入っていきます。
【重要】PEST分析とは
まずは、頭文字の意味からどれほどマクロなものか体験してみましょう。
- Politics(政治)
- Economy(経済)
- Society(社会)
- Technology(技術)
の頭文字をとって、PEST分析となっています。
それぞれどんなものを考えるというと、
Politics(政治)
- CO2の排出、廃棄物などの、環境関連の規制
- 法律の改正、規制緩和、政権交代などの、政治的な変化
- 裁判の判例
- 税制度
Economy(経済)
- 為替(円安)が及ぼす、原材料輸入への影響
- インフラ・デフレなどの物価変動
- 経済成長率がどれほどか
Society(社会)
- 少子高齢化が進行することで、10年後への影響
- SDGsなどのエコ思考によるライフスタイルの変化
- コロナ禍による、在宅時間の増加
- 宗教による影響(食材など)
Technology(技術)
- AIの発達による影響
- IT活用
- イノベーション
など、たくさん挙げられます。
【実践】PEST分析のやり方
それでは、実際にPEST分析をおこなってみましょう。
以下の表を使って、おこないます。
実際にやりたい方は、印刷してやってみましょう。

やることは、単純です。
①右側の空欄に、該当するであろう事柄を埋めていく
②その事柄が、自社にとってチャンスなのか(+)、リスクなのか(ー)分けていく。
実際に、自動車を作っている会社を想定して作ってみると、

このようになります。
※チャンスなのか、リスクなのかは、会社によって異なるので、正解はありません。その点に注意して、作成しましょう。
【次のステップ】PEST分析が終わったら

PEST分析は、あくまでも導入的なフレームワークです。
市場環境をさらに分析したい方は、
をおこないましょう。
おすすめはしませんが、どう売っていくのか方針を立てたい方は、
をおこないましょう。
※画像の順に従って分析をすることが、マーケティングで成功するコツです。新規事業で成功したい方は、大変ですが1ステップずつ進めていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、PEST分析に関して、①定義 ②具体例 ③やり方 を紹介しました。まずは、マクロな視点で見ることで、どんな市場なのかイメージを膨らませましょう。
- Politics(政治)
- Economy(経済)
- Society(社会)
- Technology(技術)
記事を閉じる前に、覚えていってくださいね!
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