それぞれのフレームワークを紹介

この順序に従って、紹介していきます。
① 市場環境分析
先ほども説明した通り、マクロな視点から分析していきます。
それでは、一つずつ軽く説明していきます。
PEST分析

PEST分析は、自社では対抗できないレベルの内容を分析するフレームワークです。
マクロな視点で、政治、経済、社会、技術を分析します。
具体例 実際に、先ほどのパン屋で考えると、
- 小麦の主要輸入先である、アメリカと関係悪化(政治)
- 円安になり、小麦の仕入れ原価が増加(経済)
- パンではなく、お米が人気になる(社会)
- パンを大量生産する機械の開発(技術)
全体的に悪影響が出そうな例にしましたが、実際は良い状況になることも多々あります。
関連 【PEST分析】 詳しく知りたい方は、こちらでご確認ください。
3C分析
3C分析は、かなり大きなくくりで物事を見て、データを集めるためのフレームワークです。
- Customer:顧客、市場
- Competitor:競合
- Company:自社
から3Cが出来ていることから分かるように、かなりマクロな視点で物事を見ています。
では、3C分析の役割は何かというと、パンの市場規模や競合の経営状況、利益率などのデータを集めることにあります。競合の強みは、〇〇だなといった推測は、次のSWOT分析で行うので、数字に出るデータを集めることを意識しましょう。
具体例 実際に、先ほどのパン屋で考えると、
- 人口10万人の都市(市場)
- 月間300万円の売上で、利益率は10%(競合)
- 客単価が300円(自社)
といった感じになります。
関連 【3C分析】 詳しく知りたい方は、こちらでご確認ください。
SWOT分析

SWOT分析は、社内(内部)と市場(外部)をそれぞれ分析するフレームワークです。
強み、弱み、機会、脅威をそれぞれ考えます。
具体例 実際に、先ほどのパン屋で考えると、
- 甘いパンを作るのが得意(強み)
- 人手不足で、大量生産が出来ない(弱み)
- 競合がメロンパンを扱っていない(機会)
- 個人店なので、競合が敵対してくるかも(脅威)
関連 【SWOT分析】 詳しく知りたい方は、こちらでご確認ください。
② マーケティング戦略分析
市場分析が終わったら、次にどのように売っていくのかという方針を決める、マーケティング戦略分析を行います。
では、見ていきましょう。
STP分析
マーケティングのフレームワークで、よく聞くものといったらこれでしょう。
STP分析は、市場分析が終わった後に、どう自社は戦っていくのか方針を決めるためのフレームワークとなっています。
- Segmentation:セグメンテーション(細分化)
- Targeting:ターゲティング
- Positioning:ポジショニング
から、STP分析は構成されています。
カタカナばかりで分かりづらいと思うので、もう少し説明すると、
- セグメンテーション(細分化)
市場を細かく分ける。年齢別、地域別など。 - ターゲティング
どこを売り手として、想定するか決める。 - ポジショニング
競合とかぶっていないか、調査する。
具体例 実際に、先ほどのパン屋で考えると、
- 地域の平均年齢はどれほどか(セグメンテーション)
- 甘いパンが好きそうな子供がいる家族(ターゲティング)
- 家族連れをターゲットにしている競合のチェック(ポジショニング)
マーケティング戦略を考える段階なので、まだ価格などミクロなものは決めないことに注意しましょう。
関連 【STP分析】 詳しく知りたい方は、こちらでご確認ください。
③ マーケティング施策分析
最後は、ミクロな視点で分析をおこないます。かなり具体的な所まで決められるので、大分イメージしやすくなったかなと思います。
それでは、見ていきましょう。
4P分析
4P分析は、企業目線で、どうしたら売上を上げられるか、仕組みを作るフレームワークとなっています。
- Product:商品
- Price:価格
- Place:流通
- Promotion:販売促進
から、4P分析は構成されています。
具体例 実際に、先ほどのパン屋で考えると、
- 全てのパンを一般的な形ではなく、可愛い形にする(商品)
- 競合と同じ200円帯(価格)
- 小麦は業務スーパーで購入(流通)
- インスタをメインに宣伝していく(販売促進)
結構、具体的に考えられるのでこの段階になるとワクワクしますね!(笑)
関連 【4P分析】 詳しく知りたい方は、こちらでご確認ください。
4C分析
4C分析は、企業目線で考えた4P分析とは対照に、顧客目線、消費者目線で考えていくフレームワークです。
- Customer Value:価値
- Cost:費用
- Convenience:利便性
- Communication:コミュニケーション
から4Cは構成されています。
4PでPrice(価格)となっていた部分が、4CではCost(費用)となっていることから、目線の違いが良くわかると思います。
具体例 実際に、先ほどのパン屋で考えると、
- 美味しいのに加えて、手を汚さずに食べられる(価値)
- 可愛い形をしたパンだから、少し高くても買いたい(費用)
- 現金しか対応していない(利便性)
- インスタでも、店頭でも沢山会話してくれる(コミュニケーション)
大切なのは、お客様目線で考えることです。
関連 【4C分析】詳しく知りたい方は、こちらでご確認ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
- フレームワークを使う順序を理解できたか
最初から、商品の価格設定をしていいか、〇か×か。 - それぞれのフレームワーク(計6つ)を何となくでも理解できたか
- 実際にフレームワークを使ってみようと思えたか
実際に、やってみようとおもえたら、即実践しましょう!
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