この記事では、マーケティングに限らず、あらゆる場面で使えるフレームワークを紹介していきます。
マーケティングのフレームワークといったら、STP分析やSWOT分析など多数ありますが、マーケティング以外でも使えるフレームワークをどれくらい知っていますか?
今日は、汎用性が非常に高いフレームワークを4つ紹介していきたいと思います!
- ビジネスで活躍できる考え方を習得できる
- 汎用性の高いフレームワークを使いこなせるようになる
- より賢くなれる
関連 毎朝8時に、マーケティングに関連する記事を投稿しています。今週は、フレームワークを紹介しました。
4P分析、STP分析、PEST分析、バリューチェーン分析、SWOT分析 を平日では紹介し、下の記事は、土曜日のまとめ編です。
【前提】なぜ、フレームワークが重要なのか
この記事を見てる方なら、フレームワークの重要性を知っているでしょうが、知らない方もいると思うので、改めて確認しましょう。
手っ取り早く理解するために、さっそく問題を出します。
具体例 外食チェーン店の店長に、社員であるAさんは「売上を10%上げるためのアイディアを出してほしい」と言われたとします。
Aさんの、ビジネスマンとしての評価はどうでしょうか。
店長は少なくともこのような答えを求めたのではないでしょう。
なぜなら、上記のような答えなら、アルバイトの人からでも聞くことが出来るからです。
では、どんな答えが望ましいでしょうか。
上記のような答え方ならどうでしょうか。
論理的に考えられている上、店長も新しいアイディアを思い浮かびやすい答え方になっています。
この具体例のように、論理的に考えるためのサポートをしてくれるのがフレームワークなのです。特に最初に紹介するMECEを意識するためにも、フレームワークは大いに役立ちます。
MECE
ミーシー、ミッシーと読みます。私は、ミッシー派です。
MECEは、「モレなく、ダブりなく」という意味です。
課題の解決手段を考える上で、モレやダブりをしないように考えようという発想のもと、生まれた概念です。
- Mutually(お互いに)
- Exclusive(重複せず)
- Collectively(全体に)
- Exhaustive(漏れがない)
から、MECEは構成されています。
具体例 先ほどの、外食チェーン点のAさんの例なら、
- 思いついたアイディアを羅列しているため、他のいい解決策がモレている
- 客単価×客数と数式化すれば、同じアイディアしか出てこないといったダブりを防げる
といった、感じになります。
モレ・ダブりがないことがどれほど重要なのか確認できたので、実際にどうすればモレ・ダブりをなくせるか確認していきましょう。
かなり重要な2つをピックアップして紹介します。
【MECEのために】論理的思考
MECEをするための大前提として、論理的思考があります。
- 値段の端数を工夫(¥998)
- SNSでもっと集客する
- セットメニューを増やす
が、なぜMECEになっていないかというと
- 値段の端数を工夫することで、商品を頼みやすくなる(客単価の増加)から、売上UP
- SNSで集客することで、客数が増加し、売上UP
- セットメニューを増やすことで、ドリンクを頼む人(客単価)が増えて、売上UP
という感じで、間に論理が一つ入っているのに、論理を飛躍させていたからです。
要は、売上UPさせるなら、客単価や客数を増加させる必要があり、そのための手段として、3つの方法を思い浮かべるなら良かったのですが、
売上UPさせるなら、3つの方法を取ろうと直接的な因果関係を欠かした点が、MECEを達成出来なかった理由となります。
つまり、MECEを防ぐための大前提として、論理を飛躍させないこと(論理的思考)が重要になります。
【MECEのために】分解
次に大切なのは、分解です。
売上=客単価×客数のような分解は、因数分解・数式による分解などと表現されます。
他にも、
- 要素分解
今週の売上=平日の売上+休日の売上のように、全体像を要素に分けていく - 時系列分析
売上になるまでの過程を製造、販売、サービスなど段階別に分類する(バリューチェーン分析など)
など、様々な分解方法があります。
賢いビジネスマンとして、身に付けてほしいことは、
- MECE(モレなくダブりなく)
- 論理的思考(論理の飛躍をしない)
- 分解(因数分解、ステップで分解)
- ブレインストーミング(全体像が見えない時)
です。