消費者と企業では、見えていること、知っていること、考えていること全てが違っています。
今日は、その違いに着目して紹介していこうと思います。
- 消費者と企業の間で起きている、大きな違いを知れる
- 消費者目線で考えようとしすぎた結果、やりがちな過ちを知れる
- 消費者目線を正しくできるようになる
企業が気づきにくい、消費者とのズレ3選
熱量
最初に紹介するのは、商品・サービスに対する熱量です。
こちらの記事で紹介した「500年前の人に車を売るなら」でも分かる通り、消費者には買わないという選択肢が常に存在します。
それは、価格が原因かもしれませんし、競合の商品と比較しているかもしれません。
売り手側は、商品について
- これもすごい!
- あれもすごい!
と評価する気持ちは分かりますが、買い手(消費者)が興味あるのは、商品が持つ価値です。
- 値段に対して、価値が見合っているか
- 代わりとなる商品はないか
を常に探しています。消費者目線で、価値を考えるようにしましょう。
関連 消費者目線で、考えたいなら4C分析がおすすめです。
思い入れ
次に紹介するのは、商品・サービスに対する思い入れです。
商品・サービスに思い入れがあるのはとても素敵なことですが、それを消費者にも求めるのは酷です。
開発に10年かかった商品でも、消費者が見るのはその価値であり、過程ではありません。
関連 自分の商品はどこに価値があるのだろうと、真剣に考えたい人だけこの記事を確認することをおすすめします。
情報量
最後に紹介するのは、商品・サービスに対する情報量です。
インターネットの発達によって少し縮まりましたが、それでも企業と消費者とでは、情報の非対称性が起きています。
情報の非対称性とは、売り手と買い手の間で、商品・財に対して持つ情報量に差が出ていることを言います。経済学でよく使われて用語です。
基本的には、情報量が多い方が有利と言われています。
- ブランド品を扱う仲介業者(売り手)が持つ商品が、買い手からは本物かどうかを100%見定めることが難しい(売り手>買い手)
- 学生料金と一般料金が異なるお店で、学生と虚偽申告する一般料金者がいても、お店(売り手)側は、相手を学生として判断するのか、一般料金者と判断するのか、迷わされる(売り手<買い手)
といった例から、売り手と買い手で情報量が一致しないケースを分かっていただけたかと思います。
実際に、皆さんも考えてみましょう!
もし、いい具体例を思いついたという方は、こちらの自由欄にて、教えてください。
- 消費者と企業では、見えていること・知っていること・考えていることに大きく違いが出る
- 実際に、熱量・思い入れ・情報量で差が出る
- 情報量の違いを、情報の非対称性という
重要 次のページの冒頭で、マーケティングでかなり重要な話をします。